親の家の処分を間違った人の末路…
自分の親が「入院してしまった。」「介護施設にはいってしまった。」「亡くなってしまった。」
様々な理由によって親が住んでいた家が空き家になった時、皆さんはどのようしようと考えていますか?
今回は全く見くびることが出来ない、親の家の処分についてシェアしていきます。
親の家の処分を間違った人の末路…
親の家の処分、取り壊してしまうと考えている方もいれば、残しておきたいと考えている方もいると思います。
ですが前もって計画を立てておかないと後になって大変なことになります。
今の世の中、何に対しても税金がついてきますよね。
もちろんそれは必要なことなのですが、できるだけ低コストで税金にかかるコストを抑えたいと考える方は多いと思います。
これは私自身の経験からですが、私の祖父はそれなりにお金を持っていました。
なので家も土地もそれなりに大きかったのですが、祖父が病気で亡くなってしまった時、祖父の住んでいた家について父親たちがもめてしまったのです。
残すという人もいれば壊そうという人もいたり、一人一人の意見が割れてしまいました。
それは男女の違いもあるのですが、感情的になると売ったり貸したり、壊したり立て直すということは、祖父にも先祖にも失礼だ!という話になります。特にこれは女性が多いです。
しかし、税金を払う男性側からすると、売るか何か手を加えることで、現実的に少しでも自分の負担を減らしたい、という主張になるのです。
結果的に祖父の家は残すことになり、父親の兄弟の一人が住んでいますが後々話を聞いてみると税金が高くついてしまい売りに出した方がよかったかもしれないといっていました。
小さいころに過ごしてきた実家を残しておきたいと思う人は多いと思います。ですが、タダで残しておくことはできません。
家を持つときにはいろいろと税金がかかりますし、築何十年もたっている家となればそれなりにほころびも出てきます。
現代の家は耐震構造なので安全ですが、昔の家はそれほど深く考えられていないため安全とは言えません。
なので、もし残しておこうと考えている場合は、それらの安全面も考慮しておいた方がいいかと思います。
具体的な事例
放置してかかってしまったこれだけの費用
一つ目はネットで調べてすぐ出てくるのですが、築40年の田舎の実家に年間45万かかっている、という事例。
固定資産税
住民税
火災保険
水光熱費
町内会費
草刈り・雪かき代
往復の交通費
これを合わせると年間45万円ということで、おそらくこの数字は非常に分かりやすい基準になると思います。
もし、売りに出していれば最初にいくらかかかるでしょうけれど、毎年お金がかかることはありません。
時間が経てば経つほど、実家の価値は下がっていくわけです。
今は古民家ブームも少しありますので、住みたい、という人も探せばいる可能性はあるのです。
いじることもできなかった。けれど、請求が来て初めて目が覚めました。感傷的になっている場合じゃなくお金がどんどん出ていくと
このように税金と、維持コストですね。
維持コストは、本当にかけるべきかを考えたほうがいいのでしょう。
親御さんが亡くなって、すぐに売りに出したりするのは非情なような気はたしかにしますが
現実的に考えると、売るか貸すかなどすべきなのでしょう…。
親の家の3つの処分方法
単純に親の家は3つの処分方法があるわけです。
1、身内の誰かが住む
2、賃貸に出す
3、土地ごと売ってしまう
遺書があればその通りにするのが良いでしょうけれど、ない場合は遺産分割協議がなされ、身内で決定することになります。
その後、
・不動産の相続登記
↓
・名義変更完了
↓
・売却
という流れとなります。
注意点としては、空き家の対策法が2000年以降に出されまして、空き家に対して自治体が「こうしなさい!」と言う権限が与えられています。
ですので、あまり目に付くような空き家で放置すると、自治体にうるさく言われる可能性があるのです。
その他、他の空き家対策に関する条例等、境界線に関すること、など正直個人が勉強しただけでは理解するのが大変なので
専門家を味方につけるのが良いです。
税理士・不動産業者・ホームインスペクターなど、分野のプロに相談しながら前に進むしかありません。
特に税金については難しいところがあります。
が、最初は「家の価値」を知るべきかと思いますので、ホームインスペクターに見てもらうのが良いかと思います。
親の家の処分でやるべき3つのこと
親の家の処分ですべきことはシンプルに言うと以下の3つとなります。
1、放置し、問題を先送りせずすぐに着手する(相続や、今後どうするかということについて)
2、まずはホームインスペクションして、家の価値を知る(価値を知ることで、何が得策か見えてきます)
3、税金・維持コストを把握する(これを知ることで、何がベストな選択かが見えてきます)
ずばりこの3つとなります。
今後どうするか?を決めることが大切なのですが、それを決めるために必要な要素が
「家の価値」
「税金・維持コスト」
この2つのポイントを知ることで「計算」が出来ます。
計算が出来れば、どの方法をとることがベストかが分かります。
ホームインスペクションをすべき3つのメリット
ホームインスペクションは家の価値を知るためにやるべきです。
ただし、それはあくまで質の高いホームインスペクションの場合に限ります。
また、ホームインスペクションによって家の値段が分かるわけではありませんが、その診断結果によって
不動産業者を通して値段がある程度分かります。
場合によってはある程度リフォームして売りに出した方がいいことがあるかもしれません。
その場合は補助金が出ますので、そういったこともアドバイスしてくれるホームインスペクション業者を選ぶと、前に進みやすくなります。
1、不動産業者にもインスペクション結果を出すことで家の正確な価値が分かる
2、経験が豊富な人・業者ならば、どうすればいいかアドバイスしてくれることも…
3、保険・補助金・条例についてのアドバイスをしてくれることも…
ただ、家の瑕疵を指摘して終わるインスペクターでなければ、様々な観点からアドバイスをくれます。
まとめ
共働き世帯が多く、なかなか実家に手が回らない方も多いでしょう。
最近では「遺品整理」なんていう業者までも出てきました。
百万単位することもありますが、年々サービスは良くなっているようなので、利用してもいいのかもしれませんね。
どちらにせよ、生前から事前にどうするかを考えて、相続と、親がいなくなった後どうすべきか
話し合えたら一番いいですね。
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