ホームインスペクションでのトラブル体験談その3 専門家でも解決にこれだけの時間が

ホームインスペクションをトラブルを通してやった人の話を紹介します。
ホームインスペクションそのもののトラブルではなく、「トラブルを解決するために、ホームインスペクションを利用した」という体験談を今回お聞きすることが出来ました。

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 ホームインスペクションがトラブル解決の決め手になることも!

それでは見ていきましょう。

ホームインスペクションでのトラブル体験談その2!

それではどんなトラブルにあったのか?
女性の方に聞いてみました。

Q.年代と性別、家族構成を教えてください

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筆者は40歳代男性です。両親と二匹の愛犬と共に住んでいます。

築25年を迎えました。地震や台風で若干の被害を被ったものの、特に目立った損傷はなく、定期的なメンテナンスを施しています。

4歳年下の弟が居ますが、結婚して姪っ子(5歳)と、これまた二匹のワンコが居ます。
ホームインスペクションに関する話は、弟の家について話します。

2016年04月に購入契約した建売住宅です。木造二階建て家屋です。のっけからトラブルだらけの住宅。
欠陥とは言いたくないが、事実として様々な瑕疵がみつかり、完全に修理回復(新築なのに回復というのはおかしいかも知れないが)までに、1年以上の時間がかかりました。

 

Q.どのような物件をホームインスペクションしましたか?

 

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弟の購入した新築建売住宅は、上下(土地と建物)で2100万円程。
この住宅について、ホームインスペクションしてもらいました。

私と弟の実父は建築業界の成りあがり。非常に細かい。仕事しか頭にないタイプ。
弟も住宅購入の際に、一言相談すれば良かったものを、まぁ、そういう父だから「ヤブヘビ」にならなければと思ったのだろうか、そそくさと契約を済ませた。

入居内覧会の前に、工事現場をそれとなく見に行ったりしていた両親は、様々な部位に「手抜き」「素人仕事」を見つけたのでした。
入居内覧会の時は私も参加しましたが、それは目に余る物が在りました。
庭の駐車スペースの敷石の中には、ビスや釘が散乱していたし、外壁は繋目が浮いていたりと。
素人目に見ても「これはおかしい」が散見されました。そこで、不動産会社に問合せ、問題のある個所を洗いざらい訴えました。
その際に、当事者同士では埒が明かないので「ホームインスペクション」をしてもらったのです。

 

Q.ホームインスペクションを依頼した動機・理由を教えてください。

 

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「新築じゃないじゃないか」それが母が発した言葉でした。
全くその通りで、ホームインスペクションしてからは更にその事実が明るみになりました。
窓下の下地材が欠損していたり、(在来工法)釘のピッチが全然守られていなかったり、水切りのメーカーが指定する工法を逸脱して居たり…挙げればきりが有りませんが、本当に呆れる程の欠陥や手抜きが見つかりました。
トラブルだらけです。
第三者の目としてホームインスペクションをお願いした経緯です。

 

 

Q.実際にホームインスペクションしてもらいどのようなトラブルがあったのですか?

 

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トラブルと言うよりもむしろ、「これが住宅販売の実情か」と言わんばかりの酷い事実だけが浮かび上がってきました。
住宅の作り・工法・部材に渡り、さまざまな欠陥があり、「返品」も検討し、裁判も起こせる状態にありました。

その為のホームインスペクションだった訳ですが、規定された工法と指定の部材をきちんと使えば、普通にキチンとした住宅が立てられるのにも関わらず、それを守ろうとしない。
責任の所在を明確にしない住宅建設業者と仲介に入る不動産業者。
家主(住宅を注文した者:実弟)からクレームを入れるのは、まず不動産会社。
その担当者が今度は事情を住宅建築会社へ事情を話す。
そして、段取りをつけてフィードバックする・改修工事をする。
これが流れなのですが、何時まで経っても反応が無いし、何時改修工事をするのかも連絡がない。

これは不動産会社の担当者の所で情報がストップしているケースもあるし、住宅建設会社の担当者レベルで滞っているケースもあった。
そうして、一つの修理に物凄く時間がかかっていたので、父も怒り心頭で、不動産会社の社長とその家族の住所・連絡先をすべて把握し、住宅建設会社の担当者と地域の部長を調べ上げ、住宅部材のメーカーへ正確な施工方法等を確認して、全てを明るみにした状態で「だれが責任を負うのか」を申し立てた。

 

Q.トラブルはどう収まりましたか?

 

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結局、不動産会社の担当者は「メーカー側が○○と言っておりまして」と対応し、住宅建設会社の部長達は「規定どおりの施工をしなかった責任は現場にあります」と逃げる。
そして、現場責任者(監督)は無資格で見ているだけのヤンキー上がり。
結局、解決したのは一年経った2017年5月。
その間の対応は、修理にかかる費用(勿論メーカークレームによる無償修理・保証?の範疇)と仮住まいの代金を全額負担させ、住宅にかかる瑕疵担保責任を認めさせるべく、証拠写真と謝罪文書、ヴィデオテープ。現場担当者(監督と部長)の証言(録音音声)の提出。
これによって、ひと段落させた。
裁判に訴えれば必ず勝つと言う保証もないので、現場をキッチリ抑えた上で、謝罪をさせたのだ。

 

Q.これからホームインスペクションを検討している方にアドバイスをお願いします

 

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これから住宅を建てられる方々へ助言するとすれば、住宅が建てられる前の「更地」の段階から写真を逐一撮っておく事をお勧めするし、工事を請け負った業者名と、出来れば担当者名(連絡先)を記録しておく。
そうする事で、例えば、基礎に問題があったとした時に、最終責任者を特定する事が出来る。

結論は、販売責任者である不動産会社と設計施工した住宅建設会社に責任がある訳だが、そうした証拠集めをするのも、実際には手間がかかる事なので、(仕上がった後に訴えるのも、手順がおかしいが)ホームインスペクションをお願いして、瑕疵を認めさせるのが適切かと思います。
無用なトラブルをさけ、心的な負担を減らす意味でも一考の価値ありと思います。
高い買い物だし、一生暮らすであろう住まいですから、納得して住みたいですよね。

 

まとめとポイント

インタビューありがとうございました!

元々厳しい方というのもあるとは思いますが、聞く限りはよほどひどい仕上がりだったことがうかがえます。
素人目にもわかるということですが、今回のケースはインタビューした方がしっかりされていたので、時間をかけて解決できましたが
専門知識のない一般人は解決できるのか、ちょっと不安になりました。

ただ、私が相談している建築関係の会社によると、ホームインスペクターがしっかりしているのであれば
インスペクターを味方につけてどうにか出来る可能性を示唆してくれました。

たしかに、今回もし自分だったら…と思うと、絶対太刀打ちできませんので、専門知識のあるインスペクターに味方になってもらう以外
方法はありません。

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最後にポイントをまとめました!

 

・手抜き工事は今でも存在する
・専門家であっても、トラブル解決に1年を要した
・トラブル時はとにかく専門家を味方につけて交渉するしかない!

 

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