住宅診断士と不動産鑑定士の違いは3つ!その大きな違いとは?

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住宅診断を行う「住宅診断士」や、不動産の価値を鑑定する「不動産鑑定士」など、
様々な不動産関連の資格が存在しますが、
それぞれの役割は大きく異なります。
住宅診断士と不動産鑑定士の違いをご紹介させて頂きます。

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住宅診断士とは?

住宅診断士は、「一戸建て」や「マンションの一室」など、主に建物の状態を診断する資格を有する者を指します。
一戸建てやマンションを購入する際に、住宅診断士に住宅診断を依頼し、
良好な診断結果が出れば、その不動産を安心して購入できます。

不動産鑑定士とは?

不動産鑑定士とは、住宅診断士とは違い、土地や建物などから、不動産の価値を総合的に鑑定し、
貨幣額(いわゆる金額)を用いて、その不動産を評価できる資格を有する者を指します。
その鑑定から出された評価は、固定資産税額の決定や、相続税を支払う際に指標となる路線価などにも影響を与えます。

ニュースで「日本で一番地価が高いのは、東京銀座にある山野楽器銀座本店で、
1平方メートルあたり5000万円」などと報道されますが、それらの価値を鑑定しているのは、不動産鑑定士です。

住宅診断士の不動産鑑定士の違いは、大きく分けて3つ

以下に、住宅診断士と不動産鑑定士の違いを3つご紹介させて頂きます。

その1、住宅診断士は建物の状態を診断し、不動産鑑定士は不動産価値を鑑定する

住宅診断士は主に、建物に雨漏りがないか? 床に傷みがないか? など、
建物の瑕疵(欠陥)を診断する「住宅診断」が主な業務です。

対する不動産鑑定士は、立地条件などから、不動産の価値を鑑定する「不動産鑑定」が主な業務です。
このように、住宅診断士と不動産鑑定士は、業務内容に大きな違いがあります。

 

その2、住宅診断士は民間資格で、不動産鑑定士は国家資格

住宅診断士は、NPO法人が認定する「民間資格」で、不動産鑑定士は、国が認定する「国家資格」です。
このように、住宅診断士と不動産鑑定士には違いがありますが、住宅診断士も合格率30%と難関で、
住宅診断を行える住宅診断士も、決して簡単な資格ではありません。

 

その3、住宅診断士は「不動産を買うとき」に役立ち、不動産鑑定士は「不動産を活用するとき」に役立つ

住宅診断士は、主に不動産を購入する際に、建物の瑕疵の有無を診断してくれますが、
住宅診断を行い、良好な診断結果が出れば、その不動産を安心して購入できます。

対する不動産鑑定士は、住宅診断士とは違い、不動産の価値を鑑定してくれるため、
主に不動産を売却する際や、不動産を貸す際に、賃料を決定する際に役立ちます。
また、それ以外にも、不動産運用に関するアドバイスも行うため、空き地を所有する際にも役立ちます。

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住宅診断士のメリットデメリット

建物を購入する際に、住宅診断士にによる住宅診断を行い、瑕疵がないと診断されれば、建物を安心して購入できます。
これが、住宅診断士を利用する最大のメリットです。

住宅診断士を利用することによるデメリットは、特にありませんが、
強いて挙げれば、住宅診断を依頼する費用が必要となることです。

また、住宅診断で建物に瑕疵がないと診断されても、必ずしも、建物に瑕疵がないとは言い切れません。
住宅診断の結果が良好であっても、後日、想定外の瑕疵が現れる可能性があります。
これが、住宅診断士を利用した際に起こり得るデメリットといえます。

不動産鑑定士のメリットデメリット

不動産売却時に、不動産鑑定士に鑑定を依頼し、その鑑定結果に基づく額で不動産を売りに出せば、
購入希望者に対して、説得力のある価格を提示することができます。
これが、不動産鑑定士を利用するメリットです。

また、不動産鑑定士は、不動産の有効利用方法もアドバイスしてくれます。
利用目的がない土地を持っている場合は、不動産鑑定士は、資産運用にも役立ちます。

不動産鑑定士を利用するデメリットは、不動産鑑定士が出した鑑定額は、不動産を売却する際に、
必ずしも不動産の相場価格に当てはまらないという点にあります。
不動産鑑定士は、不動産の売却価格を鑑定するのではなく、固定資産税額などを決める、
不動産の価値を鑑定するのが主な業務です。

このため、不動産鑑定士が出した鑑定額は、相場より高くなったり、安くなったりすることがあります。
よって、不動産を売却する際は、不動産業者が出す査定額が、そのまま売却価格になることが一般的です。

まとめ:それぞれの違いを理解し、上手く利用して、快適な不動産ライフを

住宅診断士と不動産鑑定士の違いをご紹介させて頂きました。住宅診断士は「建物の状態」を診断する「住宅診断」が主な業務で、
不動産鑑定士は「建物と土地の経済価値」を鑑定する「不動産鑑定」が主な業務です。
それぞれの違いを理解し、上手く活用すれば、不動産を購入する際や、維持、運用する際に役立ちます。

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