ホームインスペクションは意味ない?ある?知っておくべき2つの注意点

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ホームインスペクションという言葉が徐々に浸透してきていますね。
最近、日本では国土交通省が既存建築物や住宅の再利用や良ストックを目的にしてホームインスペクションを行うことを推進しています。

一方でホームインスペクションは意味ない、という意見もあります。
これは、そもそも既存住宅の価値はホームインスペクションと無関係という理由や、ホームインスペクションを行っても、具体的に建物の良し悪しは判断できない、という考えから言われるようです。
では、ホームインスペクションは本当に意味ないのか、あるのか?考えていきましょう。

 

ホームインスペクションは意味ない、という人の2コの理由

住宅購入を考えている私自身、様々な情報サイトをチェックしておりますが
Q&Aサイトでよく見かけるのが「ホームインスペクションなんて意味ないでしょ?」という見出し。

ホームインスペクションは意味がないと主張する人の理由ですが、大きく分けて2つあります。
1つは、そもそも建築士でないインスペクターがチェックしたところで、住宅の良し悪しは判断できないということ。
実はインスペクターの資格は今のところ(2017年前半は、今後、義務化以降は変わってくる可能性があります)建築士である必要はないのです。

50問ほどの試験を通ればとれるということで信頼性に疑問を持つ人がいます。
確かに、建築士の資格がない担当者にホームインスペクションを依頼しても、効果は薄いでしょう。
対策については後述します。

 

2つ目の理由が、ホームインスペクションと中古住宅の価値は無関係、ということ。
現在、中古の木造住宅は20年すれば価値がなくなる、と言われています。
あえてホームインスペクションを行っても、価値が高まるとは言い難い状況なのです。(後述しますが、今後変わってきます)

 

ホームインスペクションは意味がある2コの理由

しかし、ホームインスペクションにはやはり意味があります。
まず、これまで日本の住宅は新築が基本でした。しかし、今後の人口減少や空き家物件が増加している状況を懸念し、今ある住宅を有効活用しよう、と考えて国がそれを促進しているのです。
ですので、今回2018年からホームインスペクションが義務化されるのは、そういった中古住宅の価値をきちんと測定できるようにするための措置として国がそう定めたのです。

さてホームインスペクションに意味がある理由は2つ。
1つは、ホームインスペクションを行うことで住宅の耐震性、使用性、設備の状態などが判断できること。
ホームインスペクションでの審査を終えた住宅はお墨付きをもらっているので、場合によっては新築に近い評価が得られます。
今後、日本は中古住宅の市場をさらに拡大しようと考えています。
そんな将来予想を考えると、ホームインスペクションを行った住宅の価値は上昇します。

 

2つ目の理由は、未然の瑕疵や施工不良を発見できること。
ホームインスペクションは住宅の外側だけでなく、内部までカメラや専門機械を使って調査します。
私たちにはわからない施工不良(例えばシロアリ被害など)があらかじめ発見できるメリットがあります。

ここに気づかないと、後で普通に100万200万と払うことになるのです。
実は私の実家は屋根に瑕疵があり、100万円で修理しました。
この例を考えると、ホームインスペクションで5万や10万払って事前にお墨付きをもらうことが安く済むということが
よくわかりますよね。

ホームインスペクション義務化と、絶対知っておくべき1コの注意点

以上の点から、ホームインスペクションの義務化が叫ばれています。
しかしホームインスペクションの義務化には絶対知っておくべき注意点があります。

1つは、不動産会社主体のインスペクションが行われる可能性があること。
要するに不動産会社は商品として中古住宅を売るために、ホームインスペクションの実施を簡易に済ましたり、ホームインスペクションという肩書を使って悪い物件までも宣伝する可能性があるのです。
単にホームインスペクションという言葉に騙されない目が必要なのです。

2つ目は、先ほどの対策となるのですが、お願いするならば一級建築士とホームインスペクションの両方を持っている資格者を探すことです。
今後、資格の厳格化も変わってくるとは思いますが、今のところホームインスペクションの資格はそんなに難しくないので、「一級建築士」の資格があれば確かです。
これで業者との利害関係がなければかなり信頼が高いことになります。

私の知り合いの仕事柄、建物のリフォーム等に関わりがある人によりますと、
中古住宅の良し悪しは定期的なメンテナンスにかかっています。
同じ住宅を購入しても、10年毎にメンテナンスを行う家とそうでない家では雲泥の差があるのです。

しかし、なかなか自分から住宅のメンテナンスをやろう、とは思いませんよね。
専門家に言われるまで放っておくのが普通です。
その点、ホームインスペクションを利用すれば、自宅の状態を客観的な判断で教えてくれるので便利です。
もし不健全な状態であれば、リフォームという手段もあります。
今後、日本での高品質な住宅をストックするためにはホームインスペクションは不可欠なのかな、と思います。

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