- Home
- ホームインスペクションの豆知識, ホームインスペクションの選び方
- ホームインスペクションを断られる前に対策できることは?
ホームインスペクションを断られる前に対策できることは?
- 2017/6/29
- ホームインスペクションの豆知識, ホームインスペクションの選び方
- コメントを書く
ホームインスペクションを依頼しづらいといった人はいませんか。
新築物件をホームインスペクションしたいという場合には、せっかく家を建ててくれたのにという思いから、つい遠慮がちになってしまいますよね。
また、そのことが関係してか、ホームインスペクションを断られることもままありうることです。(もしくはそういう空気感があり、うまくかわされる)
何とかうまくホームインスペクションをする方法はあるのでしょうか。
ホームインスペクション 断られた事例
中古住宅での、ホームインスペクションを断られた事例として、申込み後にホームインスペクションをしようとしたら断られた事例はそれなりにあるようです。
申し込み後にキャンセルすることになりかねないために、トラブルに発展するからでしょう。
これは不動産業者側にも言い分はあり、契約されるかどうかも分からないものに対して、書類の準備などそれなりの仕事をしなければならなく
中古であれば瑕疵があるのはある程度許容すべきという前提があるにも関わらず
(許容範囲の)瑕疵に対してもインスペクターや買主に不信を抱かれるような言いがかりをつけられることもあるので
素人判断でやらないで欲しい、ということをいう人もいます。
これにも理はありますので、中古物件の場合、インスペクターが許容範囲であるか、または瑕疵がある場合の提案が出来ることが重要になってきます。インスペクターが不動産業者にも買主にも配慮できる人だとまた変わってきます。(当サイトで紹介している業者は、3者に配慮できる知識を持ち合わせています)
他にも以下の事例があります。
・「当社は、これこれこういったチェック体制でやっているので特に必要ありませんよ。ご安心ください」
・「特に必要はないのではないでしょうか?うちは、こういった体制で今までにそういったトラブルもございませんよ」
今まで信頼関係を築いてきただけに、「ホームインスペクションをしたい」というのは「あなたを(不動産や売主を)疑ってますよ」というメッセージになりかねません。
ですので、上記のように「大丈夫」というのが間接的な断りに近いものがあると感じます。
私も、空気を読んでしまって、「お願いします!」と強く押せない気がしますね。
断られないために何ができる?
申し込み後に断られるパターンの場合
業者によっては、違約金(キャンセル料)が発生してしまう可能性があるのですが、申込みをしている途中段階で、ほかの客から購入の申し入れがあったとしても、売約済みとして断ってくれるという利点があります。
ですので、申し込みして、ホームインスペクションをする、というのは鉄板ではあります。キャンセル料だけは申し込み段階で確認して許容できるか見ておいた方がいいでしょう。
許容できないキャンセル料の場合には、いったん申込みをキャンセルして、ホームインスペクションをするしかないでしょう。
業者には嫌な顔をされる可能性はありますが、仕方ない事情はあります。
その他、空気的にいいだしづらい、と言った場合はうまく言うしかありません。
もちろん対立しないように、「あなたを信頼しているからこそ」というスタンスであります。
また、不動産の紹介業者ではなく、「私の知り合い関係」という形で、自身で選んだホームインスペクターにやってもらった方が
より第三者の検査となり正確にできます。(よいインスペクターに関しては一番下を参考にしてください)
「義務化が始まります(ました)ので、知り合いの業者にホームインスペクションをお願いしたいです。」
「ホームインスペクションをやってもらう売主が増えているらしいですね」
「ホームインスペクションをすることによって、より貴社の評価がよくなるということを聞いております」
「ホームインスペクションによって、住宅の価値があがることも多いと聞いているのでやりたいのです」
といったように「粗さがしをするためにホームインスペクションをする」というのではなく
「さらに価値を高めたい」「さらに貴社の評価を高めたい」という肯定的なスタンスで交渉するのが良いでしょう。
2018年ホームインスペクターの義務化について
ホームインスペクションの義務化が2018年4月からされます。
ただし、義務化といっても不動産または売主と提携しているホームインスペクターの場合、本当に第三者目線でしてくれるかは疑問です。
ですので、ご自身で選んだ全く関係のない業者がホームインスペクターをするのが一番となります。
義務化によって具体的には、不動産の売買や賃貸に仲介業者が行う重要事項説明に、ホームインスペクションに関する項目が設けられます。
これに立って、ホームインスペクションをしたか否かの記載を義務化する方向で、宅建業法が改正されるかもしれません。
義務化されれば安心というわけではなく、購入者側もしっかりと知識を持ち合わせてやっていきましょう。
まとめ
ホームインスペクションは、住宅に瑕疵があるか否かを、専門の業者の視点で確認するというものですが、
第三者視点といった点に、特色があるのであるのであって、
住宅の持ち主(売り主)によって依頼された業者で行えば、あまり意味をなさないでしょう。
ホームインスペクション自体は、安心を得るという意味において、必要不可欠であると思います。
それに義務化されることは、購入者としては、いいことづくめなのですが、物件の所有者との兼ね合いから、ホームインスペクションに関する手続きの煩雑さ及び費用が売主側になる場合はやはり「交渉」が大切となります。
高い買い物をすると、感情が乱れる方がいらっしゃいますが、ここは落ち着いて
お互いにメリットであることを前提に交渉できたらと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。