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ホームインスペクションは自分で出来ないの?の答え
- 2017/6/9
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一生に一度の買い物であるマイホームの購入に当たって、「この家は欠陥住宅じゃないかな?」とか「耐震性とか、いろいろな機能に不具合がないかな?」とか、建物の信頼性について気になることは多いと思います。
新築住宅であれば「瑕疵担保保険があるから大丈夫」なんてセールストークも聞きますが、中古住宅や、10年間の保証が切れた後のことなど、一生の住まいのことなので、やはり心配事は尽きません。
そこで、素人ながらにふと思うのは、住宅診断「ホームインスペクション」が自分でできないのかな?
あるいは、自分でできたら費用が安くつくのではないかな?ということだと思います。
ホームインスペクションは自分で出来ないの?の答え
もちろん、自分でできるホームインスペクションのリストなども公開されていますし、たとえば「外壁のひび割れ具合」とか「サッシや建具の傾き」「雨漏りの染みなどがないか」など、誰にでも分りやすい判断基準があることも事実です。
一部引用すると、以下のようにズラーっとあります。
これらのうち、しっかりした会社であれば200項目あるとのこと。いい加減な会社だと50くらいしかないとのことです。
○基礎 外部床下
ひび割れ(構造上問題があると思われるもの)
ひび割れ(構造上問題がないもの)
仕上材の剥離・欠損
仕上材の浮き
基礎表面のカビ、変色、シミ
ジャンカ
著しい傾き
鉄筋の露出
白華現象
基礎パッキン及び水切りの状況
換気口の状態
蟻道○外壁
ひび割れ(構造上問題があると思われるもの)
ひび割れ(構造上問題がないもの)
仕上材の剥離・欠損
仕上材の割れ
仕上材の劣化
仕上材の浮き
仕上材の腐食、カビ
仕上材の錆
防水シートの破断
シーリング材の破断
設備器具の固定箇所及びスリーブ周囲の防水状況○屋根
著しい割れ
著しい欠損
著しいずれ
腐食
仕上材の色褪せ
保護層の著しいせり上がり
防水層の破断
破風の塗装落ち
水切り等金属部の錆・腐食○軒裏
ひび割れ
欠損
漏水痕
浮き
剥がれ
腐食
軒裏換気口の状態○雨樋
破損
ひび割れ
掴み金物のぐらつき
つまり○バルコニー
床の沈み
床の欠損
腐食
防水層の破断
床の勾配
排水溝の勾配
排水口のつまり
オーバーフローの有無
手すりのぐらつき
支持部の欠損
支持部の割れ
支持部の腐食
立上り壁(内側)の欠損
立上り壁(内側)の割れ
物干し金物の取付状態
物干し金物の動作○屋外階段
著しい損傷
構造部の欠陥
腐食
著しい錆
手すりのぐらつき○外構
ブロック塀、フェンス等の不良
アプローチの不良
玄関・車庫の門扉等の不良
電気・ガス・水道の各メーターの設置場所の使い勝手、見易さ
雨水・雑排水・汚水桝の設置状況
蟻害
門柱等の設置物の著しい劣化・異常
犬走り・テラス・地面の勾配・著しい陥没
排水溝のつまり、勾配○玄関ポーチ
床の仕上げ
壁・天井の仕上げ
照明の点灯
深部抜けの取り付け
インターホンの動作○その他
隣地境界
道路境界
屋根・雨樋等の構築物の越境
植栽の明らかな越境
屋外シンクの使用可否、設置状況、赤水○基礎 床下
ひび割れ(構造上問題があると思われるもの)
ひび割れ(構造上問題がないもの)
仕上材の剥離・欠損
仕上材の浮き
基礎表面のカビ、変色、シミ
ジャンカ
著しい傾き
鉄筋の露出
白華現象
蟻道○土台・床組み
ひび割れ
腐朽・腐食
土台と床組みの接合部の浮き
シミ、水濡れ
束の浮き、束石の沈み
金物の設置位置と固定状況
金物等の錆
鉄骨の錆
カビ
蟻道
蟻害○その他
断熱材の有無、設置状況
給排水管の設置状況
給排水管の固定状況・損傷
給排水管からの漏水
漏水痕
異常な湿気
防腐・防蟻処理の有無
著しい地盤の陥没
地面、土間のひび割れ
ユニットバス周りの基礎断熱の有無
工事残存物、ごみの有無出典:http://www.anest.net/study/checklist.html
当然、こうしたポイントについては、住宅を購入する際には、新築であっても中古であっても、充分気にかけてほしいところです。
しかし、ホームインスペクションを実施するに当たっては、自分では絶対にチェックできない重要なポイントがいくつかあることも、覚えておきましょう。
それは、まず「基礎と構造」についての箇所です。
耐震の要となる建物の基礎部分と、本体そのものである構造部分については、どの家でも「外壁や内壁で隠れている」のが当然ですので、見えません。見えない部分があるということは、やはり専門家の出番だと言うことになります。
それから、一見わかり易そうに思える「水回り」なども要注意です。水が出るか流れるかぐらいは自分でも判断できますが、「内部で配管が外れたり、ずれたりしていないか」とか、「水気が染み出している個所がないか」などは、やはり素人では手が出せない部分だと思います。
新築住宅でも安心できないのは、設計されたとおりに施工がなされているかどうか、素人ではわからない点ですね。
こうしたことから、マイホームのホームインスペクションは、自分でも意識することだけでなく、専門家の診断を適切に受ける、ということが重要だと思います。
専門家によるホームインスペクションの最大の利点は、一級建築士のホームインスペクターを選び
「プロの目で見て、かつ第三者として問題のある個所をズバリ指摘してくれる」ということに尽きます。
不動産会社や売主側の人間ではなく、あなたやわたしの味方をしてくれる専門家ほど、頼りになる存在はないと感じます。
ホームインスペクションをしっかり実施することで、心配事のチェックだけでなく、「長くそのおうちで住むための今後の補修に関する予想や予定」を事前に考えることもできるようになると思います。
一生ものの家だからこそ、人間ドックのように、ホームインスペクションを受けたいものですね。
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