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住宅診断士と不動産鑑定士の違いは3つ!その大きな違いとは?
- 2017/10/13
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住宅診断を行う「住宅診断士」や、不動産の価値を鑑定する「不動産鑑定士」など、
様々な不動産関連の資格が存在しますが、
それぞれの役割は大きく異なります。
住宅診断士と不動産鑑定士の違いをご紹介させて頂きます。
目次
住宅診断士とは?
住宅診断士は、「一戸建て」や「マンションの一室」など、主に建物の状態を診断する資格を有する者を指します。
一戸建てやマンションを購入する際に、住宅診断士に住宅診断を依頼し、
良好な診断結果が出れば、その不動産を安心して購入できます。
不動産鑑定士とは?
不動産鑑定士とは、住宅診断士とは違い、土地や建物などから、不動産の価値を総合的に鑑定し、
貨幣額(いわゆる金額)を用いて、その不動産を評価できる資格を有する者を指します。
その鑑定から出された評価は、固定資産税額の決定や、相続税を支払う際に指標となる路線価などにも影響を与えます。
ニュースで「日本で一番地価が高いのは、東京銀座にある山野楽器銀座本店で、
1平方メートルあたり5000万円」などと報道されますが、それらの価値を鑑定しているのは、不動産鑑定士です。
ただいま山野楽器銀座本店さんの正面入り口で公演告知をしています。銀座に行かれた際にはぜひお立ち寄りくださいませ。 pic.twitter.com/Frpa9Ljgg3
— Ball&Boe日本公演公式 (@BallBoeJapan) October 8, 2017
住宅診断士の不動産鑑定士の違いは、大きく分けて3つ
以下に、住宅診断士と不動産鑑定士の違いを3つご紹介させて頂きます。
その1、住宅診断士は建物の状態を診断し、不動産鑑定士は不動産価値を鑑定する
住宅診断士は主に、建物に雨漏りがないか? 床に傷みがないか? など、
建物の瑕疵(欠陥)を診断する「住宅診断」が主な業務です。
対する不動産鑑定士は、立地条件などから、不動産の価値を鑑定する「不動産鑑定」が主な業務です。
このように、住宅診断士と不動産鑑定士は、業務内容に大きな違いがあります。
その2、住宅診断士は民間資格で、不動産鑑定士は国家資格
住宅診断士は、NPO法人が認定する「民間資格」で、不動産鑑定士は、国が認定する「国家資格」です。
このように、住宅診断士と不動産鑑定士には違いがありますが、住宅診断士も合格率30%と難関で、
住宅診断を行える住宅診断士も、決して簡単な資格ではありません。
その3、住宅診断士は「不動産を買うとき」に役立ち、不動産鑑定士は「不動産を活用するとき」に役立つ
住宅診断士は、主に不動産を購入する際に、建物の瑕疵の有無を診断してくれますが、
住宅診断を行い、良好な診断結果が出れば、その不動産を安心して購入できます。
対する不動産鑑定士は、住宅診断士とは違い、不動産の価値を鑑定してくれるため、
主に不動産を売却する際や、不動産を貸す際に、賃料を決定する際に役立ちます。
また、それ以外にも、不動産運用に関するアドバイスも行うため、空き地を所有する際にも役立ちます。
住宅診断士のメリットデメリット
建物を購入する際に、住宅診断士にによる住宅診断を行い、瑕疵がないと診断されれば、建物を安心して購入できます。
これが、住宅診断士を利用する最大のメリットです。
住宅診断士を利用することによるデメリットは、特にありませんが、
強いて挙げれば、住宅診断を依頼する費用が必要となることです。
また、住宅診断で建物に瑕疵がないと診断されても、必ずしも、建物に瑕疵がないとは言い切れません。
住宅診断の結果が良好であっても、後日、想定外の瑕疵が現れる可能性があります。
これが、住宅診断士を利用した際に起こり得るデメリットといえます。
不動産鑑定士のメリットデメリット
不動産売却時に、不動産鑑定士に鑑定を依頼し、その鑑定結果に基づく額で不動産を売りに出せば、
購入希望者に対して、説得力のある価格を提示することができます。
これが、不動産鑑定士を利用するメリットです。
また、不動産鑑定士は、不動産の有効利用方法もアドバイスしてくれます。
利用目的がない土地を持っている場合は、不動産鑑定士は、資産運用にも役立ちます。
不動産鑑定士を利用するデメリットは、不動産鑑定士が出した鑑定額は、不動産を売却する際に、
必ずしも不動産の相場価格に当てはまらないという点にあります。
不動産鑑定士は、不動産の売却価格を鑑定するのではなく、固定資産税額などを決める、
不動産の価値を鑑定するのが主な業務です。
このため、不動産鑑定士が出した鑑定額は、相場より高くなったり、安くなったりすることがあります。
よって、不動産を売却する際は、不動産業者が出す査定額が、そのまま売却価格になることが一般的です。
まとめ:それぞれの違いを理解し、上手く利用して、快適な不動産ライフを
住宅診断士と不動産鑑定士の違いをご紹介させて頂きました。住宅診断士は「建物の状態」を診断する「住宅診断」が主な業務で、
不動産鑑定士は「建物と土地の経済価値」を鑑定する「不動産鑑定」が主な業務です。
それぞれの違いを理解し、上手く活用すれば、不動産を購入する際や、維持、運用する際に役立ちます。
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