IT重説が2017年10月から開始されると話題になっていましたので、宅建士の方に、重説に関して
どういうものか?メリットデメリットは?と聞いてみました。以下が宅建士の方の手記になります。
——————————————————————–
私は宅建士です。主に賃貸物件の管理、斡旋などを行う不動産業を行っています。
そんな現役の宅建士の私から、重説をする者、重説を受ける者の立場において、説明したいと思います。
IT重説とは?同意書は?
IT重説とは?
皆さんはどういった環境にお住まいですか?
賃貸、持ち家、マンションなど人それぞれですね。
ライフスタイル、家族構成によっても条件は様々です。
私は現在、一戸建ての持ち家に家族四人で暮らしています。
独身時代は八年間ほど、一人暮らしで賃貸物件に住んでいました。
賃貸の場合、環境を変えたいと思った場合引っ越しすることができるのが、賃貸のメリットかと思います。
私も8年の間に2回引っ越しし、3つの街と物件で暮らしました。
引っ越しの際、不動産屋さんにて、お部屋を探し借りる場合、契約の際に重説というものを、借り主必ず受けることになります。
新たにお部屋を借りる時は、いろんな書類を渡され、署名、捺印などもいくつかし、慣れない契約事項に、あたふたしてしまうことも多いでしょう。
更に時間にして30分ほど、わけのわからないことを説明されると思います。それが、「重説」です。
重説は略称で正式には「重要事項の説明」といいます。
不動産の取り引き(賃貸や売買)を行う場合に、免許取得者からの借り主への説明が法的に定められています。
これまで重説は基本的に対面での実施という形をとってきました。
つまり、予定を合わせ、必ず実際に会って、顔を合わせての説明となります。
その際、借り主には、説明する宅建士は免許証の提示も義務ずけられています。
不動産というのは、金額的に高額なものになりますのて、
それなりに問題も生じます。
その為、国でガイドラインを定め、紛争防止として説明をする意味があります。
IT重説の場合、対面ではありますが、インターネット経由でのオンラインの説明を許可するというものです。
尚、施行にむけての社会実験によれば、支障なしとの結果がでています。
IT重説のメリットデメリット
IT重説のメリット
メリットとしては、まず時間が有効に使えます。
オンラインでの実施ですので、インターネットが接続できる環境であれば場所は選びません。
これにより、借り主側は、すき間時間を利用できたり、
不動産屋への来店も不要となります。
そして交通費等もかかりませんので、お金の面でも経費がかかりません。
IT重説のデメリット
デメリットとしては、必ずインターネット環境が必要となります。回線状況によっては、途中で中断してしまう恐れもあります。
次に借り主が、実際どれだけ把握しているかということを確認しずらいという点があります。
これは実際に会って説明することと、オンラインでの違いが出てしまいます。
ネットの反応は?
IT重説のメリットにより業務の効率化、顧客(借り主)に対してのサービス向上をあげ、いいことばかりをあげる賛成派の意見もあれば、その逆の意見も様々あるのが実情です。
「IT重説でジワジワ来てるの打診してみた」
「時間の有限性‼️ いつの日か全ての仕事がネットなので完結してしまうのだろか… 物を売る時代から確実に事や時間を売る時代に変化している」
「不動産店舗にいかなくてよくなる?」
「沢山のテーマにIT重説が追加するのでは。住宅だけじゃない」
「it重説 は賃貸からで売買はまだ先でしょ? てか、数千万だして部屋買う時さすがに実物みると思うけどな」
「IT重説関係で株が上がったり下がったりしてるけど、IT重説で業績が伸びたとして、常識的に考えて業績への寄与は極微量でしょ」
「重要事項説明に限り解禁するみたいだけど、このツールってテレビ会議システムとかSKYPEじゃダメなの?特殊なVRに限るって意味あるの?」
「IT重説はまじで助かる 双方にとってメリットでかい 特に賃貸ではあんなもん ただ読み上げるだけなのに顔合わせが面倒が解消される」
「うおお 革命ですね、これは」
出典:twitter
まとめ
私自身は宅建士としての役割はぶれることなく行いたいと思いますが、技術の進歩や時代のニーズにあったやり方に適応したいと思います。
————————————————-
いかがでしょうか?
そういえば、私も新社会人のころ、安い賃貸借りるために、不動産業者が変なところにあり、交通費1000円以上だして2時間くらい費やして
重説があった記憶があります。
たしかにあれは時間のロスですね。
ケースにもよるのでしょうけれど、意味のない時間ロスはネット社会でどんどん削っていくことに意味があることでしょう。
ネットの反応では、意外と「株に影響するかしないか」の話も多かったです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。